Notes クライアントアップグレードのソリューション比較

Domino 14 も 2023 年 12 月にリリースされ同時の Notes 14 も発表されました。Notes 14 では 32 ビットクライアントがなくなり全て 64 ビットのスタンダードクライアントへ集約される形となっています。Basic や HCAA を利用をされているお客様へは Nomad Web がその代替となる計画です。

Notes クライアントのアップグレードには IBM からの Smart Upgrade や InstallShield Tuner、HCL になり Notes Auto Upgrade も提供されていますが、MarvelClient Upgrade を使ってのアップグレードも多くの企業様より広く支持されています。

MarvelClient Upgrade に興味を持っていただいているお客様よりそれぞれのソリューションの違いを訊かれることがありますので panagenda 社の Web セミナーのスライドを借りてお知らせします。

比較表を見ると Marvel Client は

  • PC の権限、特に Local Admin の権限やドメインコントローラーの管理者権限によるアップグレード

  • クリーンなインストール(アンインストール、正しいフォルダーへのデータ移行、アップグレード後のクライアント調整)

  • リモート従事者に対するインストールパッケージの配布

に強みを発揮します。

MarvelClient のマニュアルアップデート方法

MarvelClient の正規版も Essentials にも該当しますが、最新のテンプレートやモジュールを入手するのに通常オンラインアップデートを利用します。

MarvelClient を操作するPCがネット環境につながっていない場合のオンラインアップデート、つまり最新のテンプレートやモジュールはどのようにすればよいのですかという質問のごくごく稀に受けますのでご紹介します。

MC Essentials の場合には

https://update.panagenda.com/pub/panaweb.nsf/getlicenseinfo?openagent&key=MCEssentials

有償版のMarvelClientライセンスをお持ちの場合は

https://update.panagenda.com/pub/panaweb.nsf/getlicenseinfo?openagent&key=<LICENSEKEY>

※ <LICENSEKEY>はお客様に割当てられたライセンスキーに置き換えてください。

のマニュアルアップデートサイトにアクセスします。

これからいろんなファイルを作業用PCにダウンロードすることになります。その保存先は、<Notesデータディレクトリー>¥panagenda_update というフォルダーがデフォルトで作業に必要な場所です。もしなければ作成、あればその中身を空っぽの状態にしてからこのフォルダーにダウンロードしたファイル群を保存してください。作業用のPCがインターネットに繋がっていない場合にはインターネットにつながる端末からダウンロードして、そのファイル群を panagenda_update フォルダーにコピーしてください。

有償版のお客様はライセンスファイルを「License」タブよりMarvelClient License のリンクをクリックして保存します。Essentials のお客様はこのタブはありません(ライセンスがないため)

次に「Templates」タブに移り最新の必要なテンプレートを同じくリンクをクリックして保存します。

※ライセンスファイルのようなXMLはリンクをクリックするとブラウザー内で開いてしまいます。リンクを名前を付けて保存としてください。

Templates からは 上記の赤枠で示す Config Database の Template を。またサンプルがあると便利なのでサンプルも2種類。次に言語ファイルは英語と日本語をダウンロードします。Analyze Database は Template と XSLT Documents。同様に英語と日本語の言語ファイルをダウンロードします。

次に Binaries のタブに移りクライアントに入れる DLL を入れます。基本的にそれぞれのプラットフォームの最新版を選択してください。

有償版の追加コンポーネントをご契約のお客様はその他にもタブが用意されています。ここでは、MCUpgrade をご契約があるものを前提に説明します。

追加コンポーネントも同様に最新のものを選択してダウンロードしてください。

ダウンロードすべきものは以上です。

では、panagenda_update フォルダにすべてのものが揃った時点で Config DB のナビゲーションから Online Update ビューを選択し、オンラインアップデート文書を表示します。
まず、Essentials のお客様はライセンスキーの入力はありません。有償版の契約があるお客様はライセンスキーを入力してください。続いて更新のタイプに「Install prepared update」にチェックし、必要な項目を選択(黄色枠)をチェックまたは確認して「アップデートの確認と適用」のボタンを押します。

するとネットワークの環境がなくても、PC内に保存したファイル群でテンプレートの更新とモジュールの使用できるようになります。

どうだったでしょう?結局本来のオンラインアップデートではpanagendaのサイトから必要なファイルをダウンロードしてそこから適用の処理が始まりますが、予めファイルをダウンロードしておけば「Install prepared update」の更新タイプを使用して適用の処理から始められるという理屈です。

以上参考になれば幸いです。

Huddo Boards が HCL Domino で利用可能に

HCL Notes/Domino ユーザーに朗報です!

Huddo Boards が Dominoサーバーに導入・統合できるようになりました!

Domino AppDev Pack で利用可能な IAM(Identity and Access Management)と Protonサービスを使用すると、ユーザー認証に Microsoft365 や HCL Connections を必要とせず、Domino Directory と Huddo Boards とを直接認証させ使用することが可能となりました。


HCL 環境との統合例

カードとして Notes メールを保存

Notes クライアントのメールから Huddo Boards にメールをドラッグ&ドロップすると、メールをタスクとして保存できます。この機能では、メールのタイトルがカードのタイトルに。、メール本文がカードの説明文へと自動的に変換。 コメント、@メンション、アサインなど、カード上で直接ボードのメンバーと会話を続けることができます。


HCL Verse にも対応

HCL Verse のメールからタスクを作成したり、メールでタスクを共有できます。HCL Verse で受信した重要なメールからタスクを作成したいと思いませんか? Verse の Huddo Boards 統合でメールから直接タスクを作成することができるようになります。

カード、リスト、ボードを Verse のメールに添付することで メールでタスクを共有することも可能です。

panagenda MarvelClient のスマートファイルダウンローダーアクション設定の不具合解消方法

MarvelClient をお使いのお客様で MC Config データベースのアクション「スマートファイルダウンローダー」のアクションで保存したはずの設定内容が消えてしまうお客様に対してその対処方法をお知らせします。

対象となるお客様は、Config DB の言語パッケージバージョンが「20211027152600」をご利用のお客様です。

このスマートファイルダウンローダーのアクションを単体で作成される場合でも MC Upgrade ウィザードから自動で生成する場合にも該当します。

この問題はこれからリリースされるバージョンで修正されてきますが、現在のところ次回のリリース予定が未定であることから暫定的に行なっていただく形になります。

【とるべき対応】

これは言語パッケージの一部に不備があるため、不備のある内容を3つ削除します。

MC Config データベースを開き、左ナビゲーターより[詳細] - [多言語対応] のビューを選択します。

次に「f_job_smart_file_downloader」のカテゴリを展開し「JP」の文書を開きます。

下のスクリーンで示した3つの行を削除し、この文書を保存します。


これで作業は完了です。

既存のスマートファイルダウンローダーアクション文書を修正保存してください。

MC Upgrade からウィザードでスマートファイルダウンローダーアクションが自動生成させている場合には再度ウィザードからパブリッシュし直してください。



HCL Notes 12 で Notes 11 以前のワークスペースとアイコンを表示する

HCL Notes 12 ではこれこそが Notes だといっても過言ではないワークスペースが一新されたことを既にご存知の方も多いと思います。新しいワークスペースを最大限に活用するには、ワークスペース上にあるデータベース(アプリケーション)のアイコンも解像度の高いものに変更してこそ見栄えが良くなるのですが、そこまでなかなか手が回らないお客様にとっては逆に新しい Notes 12 のワークスペースが見にくくなってしまうということよく耳にします。

panagenda MarvelClient Upgrade を使って Notes 12 にアップグレードしようとあるお客様が少人数でのパイロットテストを行なった際、エンドユーザーから以前のワークスペースに戻して欲しいというフィードバックを少なからずいただきました。そこで調べてみるとちゃんと解決策がドキュメント化されていました。

Notes ワークスペース設計に関連する設定を構成する

Notes 11 以前のワークスペース設計に戻すにはクライアントの notes.ini に

Workspace_Navigator=0

を追加することで以前のワークスペース表示にもどります。

早速、MarvelClient でクライアントアップグレードする直前に notes.ini にこのエントリーを追加。エンドユーザーの混乱を無くすことができました。

お客様の計画では業務アプリのデータベースアイコンをすべて高解像度に差し替えた後に Notes 12 の本来のワークスペースへ戻すつもりのようです。

弊社が取り扱う海外製品の価格調整について

お客様各位

拝啓

皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素より当社および当社の取り扱い製品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

さて、弊社が販売しております海外製品(panagenda、Ytria、GSX)のご提供価格について、昨今円安ドル高が急速に加速し前年比においても 10% を超える円の下落となり、加えて米国日本の金利格差によってこの傾向はしばらく続く見通しから、2022年4月1日より各製品のご提供価格をおおよそ8%〜15%の間で値上げをさせていただくことを決定しました。

2022年4月1日以降のご提示金額には価格の調整をさせていただくことをご了承いただきますようお願い申し上げます。

2022年4月1日より前にご提出しております見積書に関してはその有効期限の範囲内であれば、そのままの価格でのご提供をいたします。

今後ともスタッフ一同、皆様にご満足いただけるよう、サービスの向上に勤めて参ります所存ですので、お客様におかれましては、諸事情を御賢察の上、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

敬具

2022 年 4 月 1 日

VP of Sales & Marketing

加藤満

panagenda が Document Properties Pro 版の無償提供を開始

HCL Notes 12.0.1 より標準で追加された Document Properties (文書プロパティ)の機能がよりパワーアップして panagenda より無償提供されています。

Document Properties はノーツ文書のフィールドアイテムとその値を一覧で確認できるプラグインで、Notes 12.0.1 を待たなくても Notes 9.0.x 以降のスタンダード版クライアントにプラグインでインストールし、即利用が可能です。

このプラグインは次の URL からダウンロード可能です(情報入力必須)。

panagenda の Document Properties 専用ページ

とても便利な機能なのでぜひこの機会にダウンロードして活用ください。

Document Properties Pro の基本画面

文書間でのアイテムの比較

フィールドの新規作成、編集、削除、コピーなど

フィールドの直接編集

プロフィール文書にも対応

CSVへの出力

panagenda 製品における Log4Shell 脆弱性問題の影響

最近、重大な脆弱性(CVE-2021-44228)がApache Log4j ライブラリで発見されました。この脆弱性は、認証なしでリモートで悪用される可能性があり、リモートでコードが実行される可能性があります。CVSSの重大度レベルで10のうち10にランク付けされます。

panagenda 製品のうち、この問題に影響を受ける製品をここに明記し、そのための修正を迅速に行う予定であることをここに示します。

影響を受ける製品

  • ApplicationInsights

  • ConnectionsExpert

  • GreenLight

  • iDNA

  • iDNA Apps

  • OfficeExpert

影響を受けず安全が確認されている製品

  • MarvelClient(バイナリ、すべての追加コンポーネント、および Notes データベースを含む)

  • OfficeExpert EPM

  • SecurityInsider / GroupExplorer

  • SmartChanger

  • 無料配布の Notes用プラグイン(文書プロパティ、Tabzilla など)


panagenda での対応:すでに更新リリースを着手中(一部の製品については対応済)

脆弱性問題の影響を受ける製品については、すでの開発チームによって更新のリリースを準備中です。準備でき次第順次リリースしていきますのでリリースノートをご確認いただきオンライン更新などで速やかに製品を更新してください。


追記:Log4j に関連する新たな別の脆弱性が発見されました。この問題となる CVE-2021-4104 において panagenda の製品はいずれも脆弱性の問題はないことを確認しています。

Ytria EZSuite 価格改定に関するお知らせ

お客様各位

        

拝啓

皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素より当社および当社の取り扱い製品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

さて、弊社が取り扱い第 1 次技術サポートを行っております Ytria 社の Ytria EZSuite の価格改定をここにご案内いたします。

2021 年5月に Ytria 社自身約10年以上ぶりで EZSuite の価格改定を行った旨の通達があり、弊社では 6 月までは為替変動を見ながら様子を見ておりましたが引き続きドル高円安の傾向にあることや送金のための金融手数料などを鑑み、現行の価格での Ytria 社の値上げ相当額を吸収することが困難と判断し、やむを得ず弊社が日本市場へ提供する販売価格も新規ライセンス販売及び保守契約料金合わせて Ytria 社同様 5% 程度の値上げをさせていただくことを決定いたしました。

今後ともスタッフ一同、皆様にご満足いただけるよう、サービスの向上に勤めて参ります所存ですので、お客様におかれましては、諸事情を御賢察の上、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

新価格適用日: 2021 年 7 月 5 日

対象:すべての Ytria EZSuite の新規ライセンスと保守契約料金

値上げ率: 現行価格から約 5 % (ツールや Suite の種類により若干の違いあり)

※ 2021年6月に発行された旧価格でのお見積書で見積有効期限内のものに関しては、2021年7月以降のご発注でも価格を据え置きとさせていただきます。

敬具

2021 年 7 月 5 日

VP of Sales & Marketing

加藤満